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あだち康史
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衆議院議員
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衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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あだち康史のコラム column

少子化の最大の原因は東京一極集中かも - セクハラヤジ受けた上西議員の質問内容に注目せよ ―

足立 康史

1.ヤジには議員の品位が現れる

女性蔑視ともとれるヤジ(いわゆるセクハラヤジ)が都議会にとどまらず、国権の最高機関である国会においても行われていたということが発覚し、自民党本部が綱紀粛正の徹底を求める通達を都道府県連に出すと報じられています。

日本維新の会の同僚でもある上西小百合衆議院議員が人口減少問題について質問していたところ、自民党の大西英男衆議院議員が不規則発言をしたわけですが、大西議員は元都議であり、特に東京都議会でこうしたヤジが常態化していたのかもしれません。

ヤジには、普通の会話や演説以上に、高度なセンスと技術が求められます。議会におけるヤジというのは、いわゆる「不規則発言」ですから、規則(=枠組み)がないわけです。そうした状況において議員の品位が現われるは、至極当然なのかもしれません。

これに対し、新たな議会規則やルールで縛るといったことを求める向きもあるようですが、そうした低レベルの対応でお茶を濁すのではなく、品位と見識と実行力ある本来の選良を選挙で国民に選んでいただく、これが、今回の問題への正攻法ではないでしょうか。

2.セクハラに群がるマスコミの下劣

一方、一連のセクハラヤジについてマスコミは、その性差別に大きな焦点を当て、強者である男性が弱者である女性に嫌がらせ、いじめをした、それも議会という公的な場で、と非難しています。

しかし、ハラスメントには、セクハラ以外にも、パワハラやモラハラ、更には、アルコールハラスメントやスモークハラスメントまで(意図せざる場合を含め、)多種多様な嫌がらせが存在します。

当たり前です。人間社会には、性差以外にも様々な個人差があり、それら一つひとつが多様なハラスメントの契機として存在するわけです。

今回のケースでは、都議会であれ国会であれ、被害者は議員です。私人としてではなく公人として質問に立っているわけですから、議会における不適切な不規則発言に対しては、当事者自らその場で毅然と対処するべきだった、と指摘されても仕方ないのではないでしょうか。

3.東京一極栄えて国が滅ぶの愚

だからといって私は、今回の問題が不問に付されるべきだと言っているのではありません。少子化=人口減少という問題の本質を忘却したまま、個々の女性の生む・産まない、という極めてプライベートな領域に問題を矮小化しても仕方ない、と言っているのです。

では、問題の本質はなにか。その答えは、焦点の上西小百合衆議院議員の質疑にしっかり書いてあります。曰く、「全国でそういった拠点となる力の強い自治体をつくり、そして一極集中を防ぐ」、「地域が本当にそれぞれの地域の力を最大限に発揮できるように、(中略)自主性をもっと生かせるような形にしていく」云々と。

男女を問わず、結婚や子どもを持つかどうかは個人の自由な選択であるべきであり、他人が押し付けることのできるものではありません。少子化の原因を個々人の生む・産まないに矮小化するのではなく、もっと本質的な産みたくても産めない社会構造に求める上西議員の指摘は尤もだと思います。

言うまでもなく、東京都は全国で最も合計特殊出生率が低く、その首都圏に20-39歳の女性の約3割が集中しています。せっかくの機会ですから、マスコミは、セクハラばかりでなく、こうした東京一極集中がますます加速する現在の社会構造に焦点を当て、世論を喚起し、少子化対策に取り組む上西議員をバックアップしてはいかがでしょうか。

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