今国会もあと数日、思い起こせば私自身、今年4度目の懲罰動議を食らうなど感慨深い一年となりました。産経記者のまとめ記事にもある通りですが、少々取材不足。懲罰動議が会期末で審議未了=廃案となってしまう前に、どうしても明らかにしておきたいこと(民進党に不都合な真実)があり筆を執りました。

1.「直言と謝罪」繰り返しから脱却した馬場幹事長コメント

先月23日、安倍総理の側近である萩生田光一官房副長官の発言が物議を醸しました。副長官はTPPの審議に臨む民進党の姿勢を「田舎のプロレス」と皮肉り「そろそろこういう政治のあり方は変えるべき」と指摘したのですが、これには与野党をこえて批判が殺到し、謝罪と発言の撤回を余儀なくされました。

プロレスを譬えに使ったためプロレスファンの不興を買ったということもあったでしょうが、私のように「猿芝居」と言っても馬場幹事長のように「全員集合」と揶揄しても、事情は変わらなかったでしょう。与党議員の場合には、必ず謝罪撤回に追い込まれるのです。法案審議をお願いしている立場だからです。

では、通常国会で私に対する3度目の懲罰動議が打たれた後の4月25日、与党ではない馬場幹事長が民進党の枝野幹事長に謝罪したのは何故でしょうか。民進党との関係では謝罪の必要など全くなかったのですが、姑息な民進党が自民党を締め上げ、維新に謝罪させなければ審議に応じないとゴネてきたのです。

もちろん私たちも二度と同じ轍を踏むことはありません。4度目の懲罰動議に対して馬場幹事長は、「規則で持ち込めないこになっているプラカードを委員会室で振り回したり…しても懲罰にならないのに、なぜ(足立の)ちょっとした発言が懲罰になるのか」と民進党の対応を正面から批判して下さったのです。

萩生田副長官も私も本当のことを言っているだけなのですが、それが国会全体の芝居のシナリオを狂わせるような場合には、あらゆる方面からお叱りを受け、撤回しろ謝罪しろの大合唱となるのです。そうした観点から言えば、先月22日の馬場幹事長コメントが謝罪でなかったのは、実に画期的なことなのです。

2.民進党が乱発する「懲罰動議」の“不都合な真実”

4度目の懲罰動議の原因とされる11月2日の衆院外務委員会。私が総務委での質疑を(通告した上で!)欠席せざるを得なくなったことを民進党が繰り返し批判してくるものだから、いや、その(欠席の)原因は憲法審幹事懇を引き延ばした民進党の辻元清美委員にあるんだ、と思いっきり皮肉ってやりました。

「何で幹事懇が延びたかというと、辻元さんと武正さんの責任ですよ。辻元清美幹事がわあわあわあわあ言うもんだから憲法審査会の幹事懇が延びたんですよ。だから、全ての原因は、民進党と辻元清美委員にあるんですよ。」この議事録について、11月18日、辻元清美事務所から削除要請がまいりました。

もちろん私としては事実を申し述べただけなのですが、さすがに大事な局面を迎えている憲法審査会の運営に悪影響があってはならないと考え、辻元議員の要請を即座に受け止め、衆院事務局に「発言訂正願」を提出しました。ところが驚いたことに、民進党執行部が、この訂正願に待ったをかけてきたのです。

民進党執行部にしてみれば辻元清美議員による(身勝手な)削除要請は想定外。要するに、懲罰動議の原因となった委員会の議事録修正を進めてしまったら、同時に懲罰動議も撤回しなければならなくなるため、会期末までは議事録を確定せず、姑息にも閉会後にこそっと修正手続きを進めようと考えていたのです。

そもそも4回目の懲罰動議は意味不明。対象となった11月2日の外務委の現場では、委員長からも野党筆頭からも注意もなく、直後の理事会でも何もなく、祝日明けの4日になって唐突に衆院議長に4度目の懲罰動議が提出されたのです。提出者は外務委の寺田学筆頭理事と小熊慎司理事の二人。おいおい#。

小熊議員は元維新の党。懲罰動議の“理由”は何かと聞いたら、「知らない」「勝手に名前を使われた」「執行部がやったこと」の一点張り。寺田学議員も「反論できないところで民進党を批判したから」云々と腰砕け。それなら蓮舫代表だって、党首討論で反論できない公明党に言及し批判を受けたじゃないか。

民進党が乱発する「懲罰動議」なんて所詮こんなもの。新聞の見出しには、維新の足立議員に4度目の懲罰!と大書きされて解説はありませんので、選挙は本当に大変ですが、民進党以外の与党も野党も取り合うことはありません。懲罰委に付託されることもなく会期末に審議未了、廃案となってゴミ箱行きです。

3.辻元清美委員の「責任」認めた民進党執行部

私の発言訂正願に敢えて待ったをかけた民進党執行部は、結局、私の発言「辻元清美幹事がわあわあわあわあ言うもんだから憲法審査会の幹事懇が延びたんです」「全ての原因は、民進党と辻元清美委員にあるんです」を公式に認めたのです。辻元議員の妨害活動は議事録として憲法審の歴史に永遠に残るのです。

そもそも民進党は、その綱領に「憲法を構想する」と明記しましたが、民主党時代の2005年にまとめた「憲法提言」にも「構想する」と明記されていたことを指摘すると、「(当時の)流行(だったから)」(辻元議員)と全面否定し、10年以上経過しても、憲法改正を“構想”すら出来ずにいるのです。

更に腹が立つのは、先の参院選を経て維新を含む憲法改正に前向きな政党が両院の3分の2を占めたにもかかわらず、辻元清美委員ら民進党委員は憲法審の歩みにブレーキをかけるばかり。「まず、2/3をとらせないこと。」とのキャッチコピーを大書したポスターを貼り出し、敗北したにもかかわらず、です。

先の憲法審幹事懇では、辻元委員の言いがかりを撥ね付け、来年のテーマに、1)教育を受ける権利(教育無償化)、2)国と地方の関係(道州制)、3)違憲立法審査制度(憲法裁判所)を位置付けることができました。戦後初めて到来した大改革のチャンス、懲りずに言うべきことを言い続けてまいります。