192-衆-外務委員会- 号 平成28年11月2日

○三ッ矢委員長 次に、足立康史君。

○足立委員 日本維新の会の足立康史でございます。

 今ずっと、全部伺えていたわけじゃありませんが、与党に続いて野党の御質問を拝聴しておりました。パリ協定もそうですが、TPPについての議論がたくさんありました。もう本当に聞くにたえないですね。聞くにたえない。

 TPPは国益のためになります。我々日本維新の会は、とにかくTPPを早く採決した方がいいと。また何かきょう、TPPの採決を野党四党が拒否するかのような報道がもう既に始まっていますというか、今与野党で国対同士でやっていると思いますが。しかし、私はおかしいと思うんですよ。これは、大臣、別に質問じゃありませんけれども。おかしいと思うんですよ。

 何がおかしいかというと、私は、野党四党がいつも政府・与党の足を引っ張るのは、中国とかの国益に何かコミットがあるのかな、こう疑っていたんですよ。いや、間違いでした、これは。間違い。私は、それは今までの私の不明を恥じます。どうもTPPのやりとりを見ていると、アメリカの国益にもコミットがあるみたいなんですね。

 我々日本が今TPPの採決を急いでいるのは、これはもう何度も議論していますが、日本のためです。日本の国益のためです。何でTPPが日本の国益のためになるとわかるかというと、釈迦に説法ですけれども、アメリカが反対しているからですよ。アメリカの、オバマさんはいいですよ、オバマ大統領はいいですが、トランプ大統領候補もクリントン大統領候補もTPPに反対ですよ。

 なぜ、選挙を前にして両方の大統領候補が反対しているかといったら、これはTPP交渉で日本がとり過ぎたからですよ。とり過ぎるというこれは実力ですよ、日本の。日本の外交の実力ですよ。それで、甘利前大臣がこれをまとめてきた。これをきょう、一刻も早く採決して、そして、もういよいよ来週がアメリカの大統領選挙ですよ。そして、オバマ政権の間にTPPを何としても実現しておく。これは国益そのものですよ。

 かつて日本の政府・与党のことをアメリカ追随だと批判していた共産党さんが、今、共産党がアメリカ追随ですよ。アメリカが反対だから、アメリカが反対だから日本も反対すべきだと言っているわけでしょう、共産党が。(発言する者あり)いや、言っていますよ。不規則発言に反応しちゃいかぬのでやめますが。

 私は、だから、こういう、本と末が転倒する、本末転倒した議論が国会で行われていること自体に大変違和感を感じるわけであります。これは、私は発言権がありますので、ぜひ御容赦をいただきたいと思います。

 かつ、TPPはこのパリ協定と密接に関係するわけです。

 野党におかれては、野党さんは無責任だという指摘がネット上でもあり、私が言っているんじゃないんですよ、匿名ブログにそう書いてあるんですよ。匿名ブログに書いてあるところの無責任野党四党は、パリ協定を軽視したといってずっと外務大臣に質問しています。

 違うでしょう。野党四党がTPPとACSAの邪魔をするから。要すれば、TPPとACSAは対決法案なんですよ。いや、ACSAは知りませんよ、多分そうでしょう、安保関係だから。TPPとACSAは対決法案なんです。パリ協定は全会一致ですよ。もう最初からわかっている。こういう耳ざわりのいい話は野党も賛成するんですよ。

 だから、政府・与党が対決法案であるTPPとACSAを優先して処理していって、当たり前ですよね、これは。国益のために考えたら、僕がやってもそうなりますよ。

 何で私がこういうことを申し上げているかというと、私はよく気持ちがわかるんです。私は二十七日に総務委員会を飛ばしたので、今すごく怒られているんですね。これは、勘のいい方はもう既にこの一言でわかると思いますが、TPPとパリ協定の関係は、憲法審査会と総務委員会の関係なんですよ。ここまで言えばもうわかりますね。よくわからないですね、みんな。

 要すれば、確かにパリ協定もちゃんとできれば、よりよかったと思いますよ、全部完璧にするのが一番いいですよ。でも、限られた国会日程で、限られた中で国益を最大化する、国益を最大化するためにはやはり対決法案を丁寧にやる。これは政府・与党の国会対策、当たり前ですよね。

 もしそれに問題があるんだったら、もしそれに、政府・与党の対応に問題があったと野党四党が言うのだったら、それは誰が悪いかって、野党が悪いんですよ。野党がTPPに難癖をつけて。

 明らかに、これは虚心坦懐に見たらわかるじゃないですか。アメリカが反対しているんだから。日本の国益に資するというのは当たり前でしょう。それにレッテルを張って、揚げ足取りをやって。大臣も、何かきのうの夜の大臣の発言も問題があると思いますよ。思いますが、だからといって、国益全体を揺るがしていいのかということがこの国会で議論されるべきことですよ。私はそう思う。

 だから、いろいろ閣僚にも問題はあるかもしれないが、国益を最大化する観点からTPPはきょう採決すべきだと思うし、パリ協定についても、余りそういう細かいことを言うんじゃなくて、パリ協定をまた国益に資するものにしていくための建設的な議論をこの外務委員会でやるべきだ、こう思うわけであります。

 何でこんなことを言っているかというと、繰り返しになりますが、私が、憲法審査会と総務委員会がダブった、重なってしまった。これは努力したんですよ。もともと余裕が二十分しかなかったから、総務委員会の社民党の吉川委員にお願いをしてかわってもらって、五十分あけておいたんですよ。五十分あけておけば、幹事懇談会、幹事懇談会が五十分超えると普通思いますか。これは前代未聞ですよ。

 何で幹事懇が延びたかというと、辻元さんと武正さんの責任ですよ。辻元清美幹事がわあわあわあわあ言うものだから憲法審査会の幹事懇が延びたんですよ。だから、全ての原因は、民進党と辻元清美委員にあるんですよ。

 だから憲法審査会が延びた。延びたら、私は、でも一方で総務委員会の委員でもありますから、みずからの権利、みずからの責任ですよ、国民から負託を受けたその質問の権利を、軽々に、早々に放棄できますか。私は、委員部にお願いをして、ごめん、間に合いそうにないから空回しして、もしどうしてもあかんかったら切ってもらっていい、散会してもらっていいが、もし委員会が許していただくのであれば空回ししてくれと。

 だから、野党四党が言っている空回しと違うんですよ。彼らは審議拒否の空回し。私は、国民の負託を受けた自分の質問権を何としても行使したい、行使したいから、ごめん、空回しでちょっと我慢して待っていてくれますか、三十分のうち二十分だけでも使いたい、こうやってやっているわけですよ。

 でも、うちの国対が……(発言する者あり)何を言っているか聞こえませんが、私の国対が……(発言する者あり)いや、共産党は、本当にひどい人ですよ、この人は。この人、言っていることがひどい。何でかというと、共産党は、私のやったことに理解を示してくれているんです。小党だから。小党は仕方ない。

 むしろ、共産党の委員は、私にこう言ってくれているんです。足立先生、空回しして、足立さんはその質問時間を、散会して放棄したよね、僕ら共産党だったら、だめだった理由は国会運営全体にあるんだから、共産党のせいじゃない、足立さんのせいじゃないんだから、次の質問の機会にその分の時間をもらうべきだ、こう言ってくれているんですよ、共産党は。何か党内でちょっと食い違っているんじゃないですか。まあ、いいですが。

 すなわち、何が言いたいかというと、あ、やりますやります、質問。

 いや、大臣、これは外務委員会と関係ないことじゃないんです、国益の問題なんです。誰が国益のために仕事をしているのか。誰が国民の負託を受けた国会議員としての責務を果たそうと努力をしているのか。私は努力したんですよ。努力したけれども、さすがに、党として、これは申しわけないから散会してもらうということで、途中で散会したんです。途中で散会したのに、足立さん、連絡していなかったんじゃないのと。違うんですよ。全部話し合って話し合って、空回しすると決めたんです。これでやめますが。

 何が言いたいかというと、TPPは憲法審査会なんです。パリ協定は総務委員会なんです。外務大臣もパリ協定をどうでもいいなんて思っていませんよ。私だって総務委員会をどうでもいいとか思っていませんよ。思っていないけれども、限られた人数で、限られた会期で、国益の最大化を図ろうとしているだけじゃないか。その国益の最大化を図ろうとしている中で起こった事案について、無責任野党と言われている人たちが、わあわあわあわあ、そればかりここで質問するというのは、全くこの外務委員会の質疑が国益に資する議論になっていないということですよ、私に言わせれば。

 もうやめましょうか。何か、雰囲気悪いですか。大丈夫ですか。いや、僕はこれぐらいしか場所がないので、国益の議論をさせていただいた。大臣、コメントないですね、まあ、やめておきましょう。そういうことです。

 それで、だから私は、きょうの質疑で通告をさせていただいていますが、そういう通告は一切していません。つまらないから。そんな政府の揚げ足取りとかレッテル張りしたって、何の意味もないですよ。むしろ大事なことは、いよいよパリ協定、私の立場で言うと総務委員会ですよ。大事ですよ、それも。大臣だってそう思っていますよ。

 パリ協定というのは画期的な、だって、今までは、アメリカと中国が入っていないとか、いや、気合いは入っていたんだけれども、全然大事な人が入っていない会議だったわけですよ。いよいよこのパリ協定は、全ての国が加盟する、入っている画期的な協定なわけですが、そのかわりに、義務がかかっていないとか、やはり非常に緩いわけです。緩いから全員入れるんです。きつくして米中が入らないのがいいか、緩くして全部入るのがいいか。緩いけれども、これが実効性が上がるんだったら、私はパリ協定も評価していい、こう思いますが、パリ協定というのは本当に実効、上がるんでしょうか。ちょっと、その辺、御説明いただきたい。

○岸田国務大臣 まず、パリ協定、委員御指摘のように、歴史上初めて、中国、米国、インド、こうした全ての国が参加し、温室効果ガス削減のための行動をとることを約束したものであり、公平かつ実効的な国際枠組みであります。我が国の長年にわたる主張にも沿う、画期的な合意であると認識をしております。

 その上で、実効性があるのかという御質問をいただきました。

 このパリ協定においては、全ての国が削減目標を作成、提出、維持するとともに、目標を達成するための国内措置を実施する法的義務を規定しています。また、全ての国が削減目標に向けた取り組み状況を報告し、レビューを受ける義務が規定されています。さらには、世界全体の実施状況を五年ごとに検討する仕組みを通じて、各国の目標も五年ごとに提出、更新され、進展していくことが想定されています。

 すなわち、各国による削減目標の提出、実施、報告、レビュー、そして定期的な更新、こうした仕組みによって目標の達成の実効性を確保する、こうした、目標を仕組み全体で支えることによって実効性を確保する、こういった内容になっていると認識をしています。

○足立委員 ありがとうございます。わかりやすい御説明なので、このパリ協定というのがそういう仕組みだということは事前に私も勉強していますが、よくわかります。

 ちょっと、さっきの話に戻りますけれども、私が揚げ足取りと言いました。揚げ足取りというと、どこが揚げ足取りなんだよ、こう言われるわけですけれども。

 私、総務委員会で謝りました。だから、大臣がここで、パリ協定が出おくれたんじゃないかと言われて、そんなことにならないようにしっかり頑張るよ、こう説明しますね。別に謝っていないですよね。謝ったかな。まあ、いいんですけれども。謝ったかどうか知りませんが、僕は謝る必要ないと思うんですよ。でも、私は総務委員会で謝ったんです、仕方ないから。

 何で謝ったかというと、実際に総務委員の皆さんに負担をかけたから謝る、これは人間として、社会人として当たり前だと思いますが、民進党の議運委の筆頭理事で泉健太さんというのがいるんですよ。泉さんが議運の中でわあっとやって、足立というのがけしからぬと言って、ばあっとプレッシャーをかけて、謝らなかったら議運のテーマにするぞと言って、プレッシャーをかけてきたわけですよ。そうしたら、竹内総務委員長は議運のテーマにされたくないじゃないですか、普通。だから、謝れ、謝れということになるわけですよ。採決もあったし。大変厳しい国会日程の中で。

 大臣は偉い方だから簡単に謝りませんけれども、私は余り偉くないので簡単に謝っちゃいました。その場をうまくスムーズに進める。ただ、それは、総務委員に謝っただけであって、ほかの国会議員に謝るつもりは全くないし、それは、総務委員としての私が謝っただけで、足立康史が謝ったんじゃないんです。総務委員として謝ったわけですね。

 そうしたら、この泉健太筆頭理事が、けさかな、私のフェイスブックの、私が書いているところにぶわっとメッセージを送ってきて。フェイスブックというのは、これはお友達の仲なんですよ。そこに泉健太筆頭理事が、泉健太です、足立はけしからぬと書くわけです。普通じゃないよね。

 だから、民進党の議運の筆頭というのは普通じゃないんです。そこで、足立、頑張れといってエールを送ってくださったのが原口先生なんですけれどもね。それは余り。

 だから、私のフェイスブック、今おもしろいですから。皆さん、また、御関心がありましたら見ていただいたらと思いますが。

 さて、大臣おっしゃったように、大変画期的なスキームになっているわけでありますが、京都議定書は、日本が頑張っていろいろやったということで、すごく報道もされましたね。でも、パリ協定というのは余り、報道が足りないと僕は思うんです、この画期的な仕組みの割には。僕は、日本が果たした役割もきっと大きかったんだろうなと。

 あれが妥結されたときに、経産大臣だったかな、誰だったかな、環境大臣か、担当だから環境大臣、とにかく、いろいろやっておられるのは承知していますが、ちょっと改めて、パリ協定を取りまとめていくプロセスで日本がどういうふうに貢献してきたのか、簡単で結構ですけれども、御紹介ください。

○岸田国務大臣 我が国の地球温暖化対策における貢献ですが、先ほど質疑の中で、資金的な貢献も答弁させていただきましたが、パリ協定、作成の交渉における主張とか提案ということで申し上げるならば、世界共通の長期目標として二度目標の設定、全ての国が削減目標を五年ごとに提出、更新すること、あるいは、全ての国が共通だが柔軟な方法で取り組み状況を報告し、レビューを受けること、そして、二国間クレジット、JCMを含む市場メカニズムの活用、そして、発効要件、すなわち、五十五カ国の国数、排出量五五%、こうした要件を決めるということについて、そして、イノベーションの重要性の位置づけ、こういった内容は、我が国の主張、提案が取り入れられたものであると認識をしています。

○足立委員 ありがとうございます。

 本当に、日本がリーダーシップを持って取り組む大変重要な分野の一つがこの温暖化対策だと思いますので、引き続きリーダーシップをお願いいたしたいと思います。

 私、地元でこのパリ協定の話をしていると、結構世間で喧伝されているいろいろなうわさ、うわさじゃないな、デマかもしれませんが、いろいろ言われることが多いんです。

 これは、きょう環境省に来ていただいているのでちょっと確認しておきたいんですけれども、要すれば、温暖化対策、要は、人為的な問題で温暖化が起こっているのであれば、当然、人為的なところをコントロールして温暖化を食いとめる、これは当たり前のことですね。

 ただ、そもそも、温暖化の原因はそういうことなのか、人為的なものなのかということ。あるいは、太陽の黒点がどうとか、何か地球の地軸で、例の、氷河期がどうとか、そういう大きなサイクル、こういう人間の営みを超えた、太陽がどうとか氷河期がどうとか、そういう話を言って、この政府の取り組み、世界の取り組みを、詮ないんだよなというふうに言うおじさんとかお姉さんとかが結構いはります。ちょっと解説していただけますか、その辺。

○鎌形政府参考人 気候変動に関する科学的知見に関しましては、気候変動に関する政府間パネル、IPCCが報告書を取りまとめております。直近の報告は、第五次評価報告書ということでございますが、この報告書によりますと、気候システムの温暖化には疑う余地がないこと、そして、人間による影響が二十世紀半ば以降に観測された温暖化の支配的な原因であった可能性が極めて高いこと、こういったことを指摘しておるということでございます。

 それから、今、黒点のお話が出ましたけれども、黒点は、一般に、太陽活動が活発になると増加して、鎮静化すると減少するということが知られております。

 太陽活動と地球温暖化との関係について、やはりそのIPCCの第五次評価報告書に記述がございますが、その中で、太陽活動が活発化しますと、太陽放射照度の変化ということが起こるわけでございますが、IPCCの報告書によりますと、太陽放射照度の変化等の自然起源の放射強制力は、過去一世紀にわたる温暖化に対してほんのわずかな寄与しかしていない、このように結論づけているということでございます。

○足立委員 これは、議論し出すとまた時間がかかるんですが、今基本的な認識を御紹介いただいたので、きょう御答弁いただいた内容を踏まえて、また地元でも説明してまいりたい、こう思います。

 私の質問の権利はまだあと七分ほどあるんですが、きょう、時間を、いろいろ野党が、無責任野党と言われている方々が朝からわあわあやったものですから、ずれ込んでいます。私も今後も重要な仕事が立て込んでいますので、もう終わりたいと思います。

 一つ、最後、JCMの話をさっき共産党の方もおっしゃっていましたが、私は、共産党委員がやった議論と真反対です。

 いや、石炭は大事だと。やはり高効率の、世界の実態を踏まえれば。高木経産副大臣が熱弁を振るわれた、もう極めて説得力のある話だと思っていまして、国民の皆様もよくその辺を聞いていただいて、一体、誰の言っていることが本当で、誰の言っていることが間違っているのか、よく見きわめていただきたいし、私にかかわる報道も何が本当なのか、ぜひ改めて確認いただきますことを委員各位、そして国民の皆様にお願いして、質問を終わりたいと思います。

 ありがとうございます。