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あだち康史
あだち康史
衆議院議員
Profile
衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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政治家にとって「謝罪」とは何か - 「謝罪」繰り返す政治に終止符を -

足立 康史

1.「謝罪」が繰り返される理由

麻生財務相の「森友がTPPより重大か」発言を巡って野党が反発し、「誤解を招くような発言があったとすれば謝罪する」と陳謝に追い込まれました。謝罪が必要とは私は思いませんし麻生大臣も「誤解を招いたなら」と条件付きで謝罪されたのですが、新聞には「麻生氏、謝罪」との見出しが躍っています。

いったい政治家の謝罪とは何なのでしょうか。誰に何を謝ればいいのでしょうか。麻生大臣も、本当は謝罪が必要とは考えておられなかったと推察しますが、謝罪を求める与野党からのプレッシャーを背景に「誤解を招いたなら」との条件付きで謝罪し、国会が混乱しないよう事態を収拾されたのだと存じます。

日本の国会は会期制をとっているため、政策論争ではなく日程闘争が主体になり、なんとも非生産的な国会風景が日常化しています。与党の議員や私が物議を醸す発言をすると、無責任野党たちがそれを審議拒否の理由にしてくるので、会期内に法律案を成立させたい与党が、「謝罪しろ」と求めてくるのです。

 

2.憲政史上最多タイの懲罰動議

私も、野党から懲罰動議が提出される度に「謝罪しろ」とのプレッシャーに晒され、「誤解を招くような表現」のみ撤回し謝罪してきました。ところが、昨年11月の「犯罪者の疑い」発言が野党のみならず与党議員も対象にしていたため、反発が大きく、与えられた謝罪文を読み上げることを求められました。

しかし、国会を混乱させているのは本当に麻生大臣や私でしょうか。私には、むやみに懲罰動議を繰り出す野党6党こそ混乱の原因と思われてなりません。議院の秩序や品位の保持が大切であることに異論ありませんが、プラカードを持ち込み暴行傷害事件を起こす政党に、私の言論を封じる資格はありません。

そして本年2月5日の衆院予算委。「懲罰に値する発言は無かった」との指摘も少なくない中、故楢崎弥之助先生の記録に並ぶ憲政史上最多6回目の懲罰動議が野党6党から提出されました。事態を収拾するため党からも処分されましたが(汗)、来年度予算が成立した今も、動議の扱いは決まらないままです。

6回目の懲罰動議には提出理由が書いてありません。ある議員は「(政府ではなく、反論できない)野党に語りかけた」から懲罰だと言い、別の議員は「公党を中傷した」から懲罰と仰いますが、ご自分の質問時間に反論したらいいし、記者会見で説明責任を果たせばいいのです。何故会見しないのでしょうか。

 

3.「謝罪」繰り返す政治に終止符を

予算委員長に「事実ですから」と反論したことが懲罰というなら謝罪しますし、パネルに立ちはだかって質疑の邪魔をする野党理事たちを「目障り」と難じたことが懲罰と仰るなら謝罪します。しかし、そうであれば今国会は既に懲罰事犯で溢れ返っています。結局、何が懲罰に値するかの規範など無いのです。

辻元清美議員についても、不十分な証拠で辻元主犯と断定するような表現になった点だけはツイッターで撤回謝罪しました。しかし、立憲民主党が求める(全面的)「謝罪」にだけは死んでも応じません。昭恵夫人をグレーと言うなら辻元議員は真っ黒。私に謝れと言うなら立憲民主も謝らなければなりません。

何でもありの野党と、ひたすら我慢の与党。何をしても野党は謝りませんが、与党議員は発言をしては批判され、批判されては謝罪を繰り返す。そうした古い慣習に終止符を打つためにも、今回ばかりは、私は謝罪しないと決めました。「謝罪しろ」プレッシャーを乗り越えて、本音の政治を創ってまいります。

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衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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