山形市長選に係る柿沢幹事長の粗相に続いて、岩手知事選でも松野代表が岡田代表や志位委員長らと手を握り合って「自民党に対抗できる勢力を結集することが大事」だと訴えたというがら、開いた口が塞がらない。

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松野代表は、「自民党に対抗できる勢力を結集する」とし、これまで多くの野党リーダーが陥ってきたのと同じ落とし穴(「反自民」という誘惑)に足を取られつつある。反自民勢力の結集は、新進党でも民主党でも繰り返されてきたが、所詮、自己定義なき集団であり、野合との謗りは免れない。

自民党の助けを借りなければ自己定義もできない集団である「反自民」に、「自民」を乗り越えることができるわけがない。細川政権も新進党も、そして民主党も、結局、「反自民」であるが故の自己定義の弱さが、今に至る混乱を招いた一因であった。「反自民」の誘惑に負けたのである。

「反自民」の誘惑に名だたる政治家が陥落する理由は一つ、「選挙」である。特に小選挙区制になってから自民党候補との一騎打ちを強いられる候補にとって、野党の結集は至上命題。だから昨日の野党5党共同記者会見が成立するわけだ。みな安保政策を訴えてるようでいて、実は頭の中は選挙のことばかり。

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マスコミは、大阪維新のことを「親自民」とか「親政権」と書くが、それも間違っている。維新が目指す政治にあっては、「反自民」はプレーヤーでさえない。審議拒否しプラカード掲げるだけの国会議員は、二度と政権入りすることはできない。政権を争うことさえできない。既に競争相手ではないのだ。

先のツイートで「外交安保の踏み絵」と書いたのは、そういう意味だ。今回の安保法制の国会審議において、安全保障環境の変化といった基本認識さえ共有できない(ことが明らかになった)国会議員は、金輪際、政府入りすることはできないだろう。個々の議員にとって、それくらい厳しい試練と思うべきだ。

「反自民」がプレーヤーでないとすれば、維新は「親自民」ではなく「自民」の唯一の「競争相手」ということになる。土俵で相撲をとって、与党とがっぷり四つに組んで、踏ん張っているのは維新であって、場外で声を張り上げている、反対だけの野党ではない。彼らに、土俵にあがる資格は既にないのだ。

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そして土俵の上で繰り広げられる戦いの最大の軸を、私たちは、憲法を含む統治機構改革に求めている。橋下代表や松井幹事長が、知事として、市長として既に築いてくださった信用を基礎に、与党を巻き込んだ大きな政治闘争が続いているのだ。誰が敵で誰が味方か、正しく分別していく必要がある。

「統治機構改革の踏み絵」は安保政策に劣らず熾烈。自民党の中にも味方はいるし、維新の中にも敵はいる。ロクでもない議員もいれば、バッジがなくても優れた人材がたくさんおられる。志を同じくする皆様には、維新に相応しい、本物の党代表をつくっていただきたい。そう念願する次第である。