1.国会活動で最も重要な「院内会派」

最近の政治ニュースは、臨時国会が開かれないこともあって(特に関西では)維新や大阪ダブル選挙の話題で溢れかえっている。しかし一体どのニュースが大事なのか、一般の有権者の皆様には分かりにくいかもしれない。ついては、独断と偏見で申し上げるが、国会で一番大事なテーマは「院内会派」である。

院内会派というのは、衆議院や参議院で理念や政策を共有する議員が集まって議会活動を共に行う団体のことで、会派の所属議員数によって委員会の議席数や質問時間、法案提出権、立法事務費などが決まってしまう。国会での活動単位は、あくまでも「会派(院内会派)」であって「政党」ではないのである。

もちろん、政党を基本に「会派」を届け出ているので、原則として政党と会派は一致していることが多いが、今回のような分党騒動を巡っては、両者の違いが顕在化する。例えば、松野執行部は大阪系の国会議員12名を除名したと主張しているが、衆参両院の維新「会派」からの離脱は未だに認めていない。

 

2.松野執行部が「守銭奴」である明白な理由

自ら除名処分をしておきながら、会派からの離脱は認めない。理由は一つ、「立法事務費」を囲い込みたいからだ。立法事務費というのは、国会議員が立法活動を行うための経費として法律に基づき交付される月額65万円の資金だが、ポイントは、議員ではなく会派が支給対象だと法定されていることである。

参議院では、新党に合流する片山虎之助参院議員が維新会派の代表なので、既に執行部側の参院議員5人を会派から離脱させ届出も終えているが、衆議院では、会派の代表が松野頼久衆議院議員であるため、(無効な)除名通告をされた私たち衆議院議員10名が求めている会派離脱は、未だ認められていない。

粗相をして幹事長職を解任された柿沢氏が橋下氏のことを「守銭奴」呼ばわりしたと報じられたが、既に皆様ご承知の通り、私たちは政党交付金の国庫返納を決めている。反対に松野執行部は立法事務費を囲い込むために私たち衆議院議員の会派離脱を認めないという「守銭奴」ならではの暴挙に出ているのだ。

維新の党の解党と政党交付金の国庫返納を決めた新党組と、立法事務費まで囲い込もうと懸命な残党組と、どちらが「守銭奴」かは誰が見ても明らかだ。もし松野執行部が、そうした汚名をそそぎたいというのであれば、24日に大阪で開催する臨時党大会に参加をし、解党の決定に従えばいい。簡単なことだ。

 

3.「副首都」大阪を実現できるのは維新だけ

もう一つ、院内会派に関連して違和感を感じているのが、自民党大阪府連の新会長に就いた中山泰秀衆議院議員の物言いだ。中山氏は、先の国会会期末に安倍内閣への不信任決議案に維新の党の大阪系議員も賛成したことで、安倍官邸と大阪維新との間に亀裂が入ったとふれ回っているが、アホか、と言いたい。

私たち大阪の国会議員は、安保法制を審議する先の通常国会には対案を提出し、最後まで審議に応じると決めて、まさに「会派」としてまとまって行動した。私自身は不信任案に反対だったが、「会派」として決まれば従う、当たり前だ。会期の途中で「会派」を割る(=造反する)など誰も期待していない。

中山氏は不信任決議案に維新の大阪系議員も賛成したと殊更に取り上げ、大阪のために安倍政権と仕事ができるのは大阪自民だと主張している。しかし、安倍官邸が大阪での「自共共闘」を情けなく見ていることは、官邸詰めの記者であれば誰でも知っている。「副首都」大阪を実現できるのは維新だけなのだ。