1.橋下氏が促してきたトランプ大統領下の安保議論

アメリカ大統領選、トランプ氏が共和党の大統領候補に指名されることが確実となりました。米大統領選はそんなに柔ではないので未だ分かりませんが、相応の確率でトランプ大統領が実現する恐れが出てきました。維新はかねてから思考実験を重ねてきていますが、政府も国会も正面から向き合わねばなりません。

池田信夫氏の「もしトランプが大統領になったら」と題するブログに日本への影響シミュレーションが書かれています。曰く、11月トランプが僅差で勝利→来年1月大統領に就任し駐留米軍経費の全額負担を日本に要求→日本は国際法違反と反発するも→安保条約の廃棄を宣言され→日本の核武装を容認する。

今でこそ日本中が慌てていますが、トランプ大統領を念頭に議論を開始した最初の一人が維新の橋下徹顧問でした。氏は2月のスーパーチューズデーを前に「他人に支えられていることはなかなか気付かない。その支えがなくなって初めて真剣になる」と、トランプ旋風が建設的な論議を促すと期待を示しました。

橋下氏は続けて曰く「トランプ氏が、日米同盟の不公平さを主張しているのは日本にとって大変いいことだ。これで日本も、夢見る子羊ちゃん状態から正気の戻る。アメリカが日本に適正な負担を求めてきたときに、日本は初めて安全保障を考えることができる。」と。当にそれが今、起ころうとしているのです。

 

2.維新松井代表の“常識”と民進岡田代表の“非常識”

トランプ大統領がリアリティを持ち始めた今になって日本の政党やマスコミは慌てていますが、その遙か以前から、橋下顧問を筆頭に私たちは、おおさか維新の会の戦略会議で議論を繰り返し、3月には松井一郎代表が「自国で全て賄う」というなら「最終兵器が必要になる」と民共連合の欺瞞を揶揄したのです。

ツイッターでも、松井代表が「日本の政治家は、トランプ氏がアメリカ大統領に就任した時に慌てない準備をしなければなりません」と発信し、橋下顧問が「在日米軍基地撤退では朝日、毎日が、核兵器保有では産経、読売が、結局日本のメディアは皆トランプ支持ですね(笑)」と応じ、マスコミを皮肉りました。

ところが驚いたことに、お花畑に遊ぶだけ=夢見る子羊ちゃん状態(橋下顧問)の民進党岡田克也代表はひと月前4月8日の会見で、松井代表の“常識”を疑うとし「政党トップの発言として極めて問題」と激しく批判しました。岡田代表の認識こそ“あほ”であり“非常識”、改めて批判するものであります。

松井代表は、昨日のツイッターで「抽象論だけで国民の命と財産を守れるという思い込みこそ非常識でしょう」と蹴りを入れておられましたが、民進党が再び維新に“非常識”な批判を被せてきたときには、もう我慢できません。「謹慎」を破ってでも質問に立ち、正々堂々と激しい民進党批判を展開する所存です。

 

3.衆院TPP特委で「のり弁」掲げ国益損ねた民進党

今日は、安保ではなく通商分野でトランプ氏が日本に対し、アメリカ産牛肉にかけている関税の撤廃を求めて「日本が牛肉に38%の関税をかけるのであれば、われわれは日本の自動車に対しても38%の関税をかける」と演説したと驚きをもって報じられていますが、私たちは想定の範囲内、驚く足りません。

だからこそ、私たちおおさか維新の会は、できるだけ早いTPP協定の承認と関連法案の審議を求めてきたのですが、民進党は、出せる訳のない=守秘義務のある交渉経過に係る資料を「黒塗りでもいいから」と言って提出を求め、出てきた黒塗り資料=「のり弁」を掲げて審議拒否、国益を侵害し続けたのです。

私はいつも民進党ばかり批判していると怒られるのですが、民進党が“あほ”なことをやれば、そればアカンと批判します。当り前です。しかしTPPについて言えば、政府与党もだらしない、だらしなさ過ぎます。民進党に脅されれて通常国会でのTPP法案成立を断念しました。本当に情けない限りです。

国権の最高機関=国会で傍若無人に振る舞うばかりの“非常識”野党、無責任野党第一党の民進党。その民進党に予算審議に協力しないぞ、選挙制度改革法案に協力しないぞ、と脅され妥協繰り返す自民党。いずれも永田町で芝居演ずる時代遅れの役者たち。今ほど新しい国会が求められている時はないと思うのです。