民進党が懲罰動議を提起する理由 - TPP特委「強行採決」の舞台裏 -
1.ダブスタ政党の本領発揮
TPPの衆院通過を前に民進党が山本農相の不信任決議案を提出すると報じられています。アホじゃないかと思いますね。TPPが採決された4日、私への懲罰動議も提出されましたが、山尾氏の犯罪は不問、蓮舫代表のウソも不問、大臣の冗談には不信任、私の質疑には懲罰動議。ダブスタ政党の本領発揮です。
2.私が総務委を欠席した理由
民進党の悪徳はダブスタだけではりません。嘘つきでもあります。私が総務委を断念すると、民進党は、無断欠席だ!と煽ってマスコミに喧伝。しかし、そもそも総務委を欠席するに当たっては、質疑が始まる10分前に小川淳也筆頭と連絡を取り「空回し」合意を取り付けていました。決して無断ではないのです。
もちろん、担当する委員会が重ならないように努力するのは当然です。前日の夜に急きょセットされた憲法審幹事懇。翌朝、私は社民党の総務委員に質問時間の交代をお願いし、余裕時間を一時間近く確保し万全を期しましたが、それでも足りなかった。再び同じ事態に直面しても同じ行動を取るしかないのです。
已む無く私が総務委を欠席した直後、その日のうちに私は総務委の理事と関係府省の控室に頭を下げに回りましたが、その際、共産党の総務委員は、謝らなくていい、小党ならあり得ること、と擁護して下さり、更に、「空回し」でなく、次の機会に質問時間を改めて確保してもらうべき、と言ってくれたのです。
3.泉健太筆頭による不当な攻撃
百歩譲って、というか、総務委員会にご負担をおかけしたのは事実ですので、私が11月1日に竹内委員長からの厳重注意を受けて総務委員各位に陳謝したのは本心からです。しかし許せないのは、民進党国対がしゃしゃり出てきて、足立をつぶせ、口を封じろ、と攻撃を始めたことです。私が総務委員長と話し合っている、その真っ只中に、です。
議運委の民進党、泉健太筆頭理事は、週明け31日から私の欠席について執拗な攻撃を開始しました。「過去に例のない質問放棄」「前代未聞」「会派の事情や党の事情に関係なく単独で質問を放棄」等と喧伝。しかし、自己都合では毛頭ないし、国会の仕組み上、小政党であれば、誰にでも起こり得ることです。
不当な攻撃を受けて私が泣き寝入りすることは絶対にありません。いや、必ず「十倍返し」してやります。泉筆頭は、私が総務委で陳謝した翌日も、朝から私のFacebookに乱入してきて間違った情報に基づく非難を繰り返してきました。そこで私は、その日に質問に立った外務委において徹底反論した次第です。
4.ルール度外視の民進党国対
そしたら驚いたことに、TPPが特別委で採決された4日、1週間以上前の総務委欠席に係る懲罰動議は提出できない(事案から「3日以内」がルール)と気付き、なんと前々日2日の外務委で質問に立った私が(匿名ブログを引き合いに)民進党を「無責任野党」と批判したことを“理由”に懲罰動議を提出してきたのです。別件逮捕外の何物でもありません。
実は、TPPが特別委で採決された4日、同じ日に厚労委でも大事な年金法案が審議されていました。にもかかわらず厚労委の民進党柚木道義筆頭理事は理由なく欠席、同じ時間にTPP特別委が開催されている第一委員室に出没し、テレビ向けのパフォーマンス「テレビだよ全員集合!」に興じていたのです。
私には、どうしても理解できないのです。年金に関する審議を欠席して別の委員会で暴れる民進党の柚木筆頭理事はテレビのカメラに向かって胸を張る。一方、一年半ぶりに再開される憲法審査会の幹事懇と総務委との両立に努力を重ね、その上で、已む無く総務委を断念した私には懲罰動議が提出される理由が。
5.民進党には誣告罪を適用すべき
民進党が懲罰の対象とした2日の衆院外務委員会。動画を見ていただければ分かりますが、民進党の寺田学筆頭理事は、私が質問に立っている間、一度も席を立って抗議する様子もなく、当然、私の質疑が中断することもなく、直後に開催された外務委の理事会でも、具体的な問題を指摘する声は終ぞ出なかったのです。
一切の苦情もなかった私の外務委での質疑。TPP特委だけでなく厚労委もサボって「テレビだよ全員集合!」=猿芝居に興じていた民進党が、私の質疑に「反省がない」と懲罰動議を提起する。私への懲罰は4回目ですが、今度ばかりは絶対に許しません。民進党が撤回し陳謝するまで、戦い続ける所存です。
他人に刑罰や懲戒を受けさせる目的で虚偽の訴えをする行為は当に犯罪であり、刑法でも「虚偽告訴罪」「誣告(ぶこく)罪」と規定されてきました。外務委での私の質疑に不当な言いがかりをし懲罰動議まで出してきた民進党国対の行為は明らかに誣告に当ります。民進党がなくなる日まで戦い続けてまいります。