1.大阪北部地震と西日本豪雨

私の地元で震度6弱を記録した大阪北部地震から3週間、間髪を入れず西日本を襲った「平成30年7月豪雨」は、九州から中国四国そして近畿等11府県に大雨特別警報が発令され、西日本に甚大な被害をもたらしました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

2.確かに見苦しい政治家のパフォーマンス

被災地選出の議員の一人として、今も人命救助と被災地の復旧に力を尽くして下さっている自衛隊、消防、警察、そして行政、自治会、自主防災、そしてボランティアの皆様に心から感謝を申し上げますが、同時に私を酷く落ち込ませたのは、政治家の見苦しいパフォーマンスとネット上での非難の応酬でした。

象徴的な事例は、豪雨の初期段階5日夜に議員宿舎で「赤坂自民亭」と銘打って自民党議員数十人が酒を酌み交わしていたというものです。私も帰阪を急ぎ荷物を取りに宿舎に戻った際、黒塗りの車が列をなしていたのには違和感がありました。しかし、鬼の首を取ったように野党が騒ぐのも如何かと思います。

それを言うなら野党だって、大阪北部地震にあたっての辻元清美議員の対応については多くの非難がネット上に溢れています。しかし、国会議員の国会活動と地元活動とのバランスは、平時でも難しいのに、緊急事態における被災地選出議員の動き方は本当に難しい。私は勝手に休戦し、辻元批判は控えました。

3.杉田議員のツイートこそパフォーマンス

そうした中、一番腹が立ったのは、自民党の杉田水脈衆院議員が「被災している現場に政治家が出向くことはやめるべき」「不眠不休で対応されている自治体の方々の手間を増やす=邪魔になるだけ」「もしやっている政治家がいらっしゃったとしたら足手まとい」とツイートしたことでした。アホじゃないか。

もちろん、災害時の主役は行政。議員が下手に動くことは百害あって一利なし。その行政トップである大阪府の松井知事でさえ、高槻市立寿栄小学校のブロック塀を視察する際には高槻市役所に負担をかけまいと隠密で動かれたほどだから、国会議員が動くときは、スタンドアローン等配慮が必要なのは当然だ。

しかし、私が腹が立ったのは、被災地に出張って不眠不休の行政職員の邪魔をしている最大の勢力は、杉田議員が所属する自民党の国会議員だからだ。私の地元でも同じ。自民党の議員らは平時からの習慣からか常に首長や行政職員を引き連れて動くけど、私は常にスタンドアローンだ。一緒にされたくないね。

杉田議員が本当に事態を改善したいなら、自民党の代議士会で挙手して、邪魔だ、足手まといだ、止めるべきだ、と演説を打てばいい。しかし、先輩である片山さつき参院議員や被災地で懸命に働く岡山県総社市出身の橋下岳衆院議員、親しい知人が行方不明の同僚議員に向かい同じこと言えるなら言えばいい。

4.国会議員の被災地視察を制度改革に繋げよ

災害時の主役は行政であって議員でない、それはそうなんだけど、被災者はみな親しい地元の人々だから、私は徹底して地元に入りました。でもね、絶対に行政の手はわずらわせなかった。市長や町長に情報提供したいときにも、邪魔しないように、電話でなくショートメッセージを使った。そんなん当たり前。

しかし、被災地を歩くことでしか真の問題は分からない。例えば、豊能町の建設残土が崩落した4年前の大事故を受けて私は「建設残土安全確保法案」を国会提出したが地元代議士含め自民党は無視。その残土の山が今回の豪雨で崩落し、避難世帯を出してしまった。情報提供するから、杉田議員も協力下さい。

いずれにせよ大事なことは、人命救助と復旧そして防災だ。そのために法律を制定し制度を変えれるのは国権の最高機関たる国会で働く私たち国会議員だけ。ツイッターで煽るのもいいが、ぜひ被災地を見てきた同僚議員の意見に真摯に耳を傾けていただき、共に責任を果たしていきたいと切に願う次第である。