共産党と手結ぶ「生粋の自民党」議員たち - 自民党の中にこそ大阪会議を設けるべき -
自民党府連大会後の新会長中山泰秀衆議院議員のぶら下がり会見(昨日)には、驚きを通り越して呆れるばかりだ。今回の大阪ダブル選で自民党と共産党が相乗りするというのは「誤解」だと言い切り、5月の住民投票に際して「共産党の街宣車に自民党の議員が乗った」のも、全く知らなかったと強弁し言い訳をした。
政治家は結果責任を問われる職業、大事なのは「事実」だ。今月3日の「勝手連民意の声」の集いで柳本氏が共産党の山中市議と同席しマイクをともにし支援を受けるのも事実。叔父である柳本卓治参院議員が共産党の街宣車にのって「非常に気持ちがいい。何か兄弟と一緒におるよう」と演説したのも事実である。
それは違う、誤解だ、というのであれば、共産党や労組の支援は断るべきだ。だいたい、中山氏は二人の立候補予定者のことを「生粋の自民党」と紹介し「自民党のカラーを前面に押し出して戦い抜いていく」と意気軒高だが、当の本人たちは、民主や共産の支援を得るため、さっさと自民党の看板を外してしまっている。
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ぶら下がり会見には、柳本氏と栗原氏という二人の立候補予定者も同席していたが、大学の統合について記者から問われた二人の答弁はバラバラ。柳本氏は大学のランキングでも規模でも優位な市立大を軸に統合すると主張し、一方の栗原氏は、話し合ったこともない、マニフェストにも盛り込まない、という。
候補者が(自らの心情や政党の理念に基づく発露としての政見ではなく、)選挙のことだけを考えて、有権者におもねる公約ばかりを羅列するから、大阪の府市合わせ(=不幸せ)が続いてきたのに、性懲りもなく整合性のない公約を振りかざす。この期に及んでも大阪自民は変わることができないのだろうか。
更に、お二人とも、それを話し合うのが「大阪会議」だというのだから呆れて言葉を失ってしまった。大阪の二重行政・二元行政が問題なのは、知事と市長が違う政党から選出され一つの大都市の中で施政権がねじれるからだ。「大阪会議」が必要なのは、どこよりも大阪自民党の中であると断じざるを得ない。