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あだち康史
あだち康史
衆議院議員
Profile
衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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小池都知事の会見に「吐き気」催す理由 - 東京都庁のガバナンスは民進党以下 -

足立 康史

小池都知事について、私たち日本維新の会は「是々非々」で向き合ってきました。よい政策には賛成、悪い政策には反対、独立した政党なんだから当たり前なのですが、さすがに昨日の豊洲・築地市場に関する小池都知事の緊急会見を拝見し、もうダメだと観念しました。この人は民進党と同じかそれ以下です。

小池さんは、豊洲市場の食の安全には問題がある、法的には安全かもしれないが安心ではない、と率先して風評被害を拡大し、私の情報公開請求で築地も同じだと判明すると、今度は市場経営の損益に課題があると経営問題に話をすり替え、昨日は「築地は守る、豊洲は生かす」と、経営面で最悪の選択をする。

卸売市場の経営を改善したいのであれば、方向は一つ、「選択と集中」しかありません。仮に豊洲市場がオーバースペックであれば、都内に11ある中央卸売市場を再編し豊洲市場に集約すればいいのです。築地と豊洲の両方を生かすというのは決して「ダブルのプラス」(小池都知事)ではなく「最悪」です。

私たちは、いまの東京都のガバナンス、市場のあり方戦略本部の運営を見てきて、「危ういな」と感じていましたので、今月8日に党として「豊洲市場移転問題に関する緊急提言」をとりまとめ、小池都知事に提出しましたが、小池都知事から出てきたのは食のテーマパークにワンダーランド。話になりません。

今月8日に維新がまとめた「緊急提言」では、大阪府のような指定管理者制度の導入を通じた経営効率化、デマンドレスポンス等を通じた管理コスト削減、バックヤード機能の拡充、更に必要であれば「(11ある)市場の集約」を行うことにより豊洲市場の損益は大幅に改善することが出来ると指摘しました。

こうした損益の改善策をこそ「専門家」が提示しなければならないのに、上山信一氏などは昨日も「豊洲市場は慢性的に赤字を垂れ流す。築地を売っても補填しきれず、税金投入が続きます」とツイートし、小池都知事の「選挙ファースト」の片棒を担いでいます。こう書いてるだけで吐き気を催してきました。

小池都政の何が問題か、私は、そこに悪夢の民主党政権と同じものを感じます。民主党政権がなぜ失敗したのか。いろんな意見があるでしょうが、私は、政治と行政の役割分担の混乱にあったと考えています。官僚に任せるべきことに政治が手を突っ込み、政治が判断し決めるべきことを先送りして、決めない。

いまの小池都政を見ていると、政治家と行政官の関係だけでなく、更に専門家の役割も混乱しています。小島座長率いる市場問題PTは最悪、上山信一氏も専門家としての役割を果たさず、都民を煙に巻くお手伝いをしているだけ。これが、小池都政のガバナンスを最悪、民進党以下と私が断じる所以なのです。

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