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あだち康史
あだち康史
衆議院議員
Profile
衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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藤井氏は安全地帯から石投げるだけの臆病者 - 教授の「都構想」批判は学問装う中立偽装 -

足立 康史

1.学説を取り上げるのは国会の日常

「『都構想』で大阪はダメになる」と題する記事において、藤井氏が都市計画に係るデマを吹聴しているのを見かねて、私が国会で氏の学説を取り上げるとともに、その質疑の内容を「藤井氏が喧伝する「大阪がダメになる」理由のお粗末さ」と題するコラムにまとめ公表したところ、藤井氏が「政治圧力と学問の自由について」と題する記事を通じて、
・日本の「言論の自由」ひいては「学問の自由」が政治的圧力によって脅かされている
・言論と学問に対する「封殺圧力」
・政治の論理で、学問の論理を圧殺する
・私たちの自由社会の在り方そのものに深刻な影響
等と非難をしてこられました。

これについては、反論する気にもなれずに放置していたところですが(というか、他に忙殺されていただけですが(汗))、「「言論の弾圧」? 笑わせる」と題するブログ記事を長谷川豊氏が公表、(文字通り)一笑に付してくださいましたので、正直、溜飲が下がる思いがしています。

そもそも、学者が公表した学説を国会議員が院内で取り上げ、その学説に関する見解を政府に求める、問い質すということは、国会活動として日常茶飯事のことであります。

例えば、資本主義に関する鋭い分析で知られるトマ・ピケティなどは、衆参の本会議、予算委員会、財務金融や経済産業等の常任委員会、更にはデフレ脱却等に関する調査会において、学説に対する批判も含めて何十回となく取り上げられていますが、ピケティが日本の国会に対し、言論弾圧だ、学問を圧殺する行為だ、と非難してきたなんて聞いたことがありません。

もちろん、私は、藤井氏のような三流学者を本会議やテレビも入る予算委員会等で取り上げるつもりは毛頭ありません。先般は、大学の先輩でもある太田国土交通大臣に甘えさせていただき、敢えて、衆院の国土交通委員会で取り上げさせていただいたのです。

 

2.藤井氏の都構想批判は単なる言いがかり

藤井氏は、上記の記事において、ひとしきり「言論の弾圧だ!」「学問の封殺だ!」と騒いだ後に、「付録 「足立氏の指摘」の詭弁構造に関する解説」という反論を掲載されています。

藤井氏は、別途、藤井氏の学説に異を唱えられている佐々木先生に対する再反論を“「目撃」から2時間弱で完了”した、とうそぶいておられるわけですから、私の国会質疑から一週間以上も経ってからの反論になった、その次第についても、「余りに的を得た指摘であったため、反論する(詭弁を弄する)のに時間を要した」くらい、正直に開陳されたらどうでしょうか。

さて、藤井氏による「「足立氏の指摘」の詭弁構造に関する解説」については、項目ごとに再反論するつもりはありません。私の指摘に対する藤井氏の反論は、(いくら詭弁を弄しても)(私の指摘に対する)「反論」になっていませんので、反論になっていないものには再反論しようがありません。ロジックにはロジックで返すことができますが、単なる言いがかりにロジックで返すことはできないのです。子どものケンカに大人は閉口するしか術がない、のと同じ構造です。

但し、藤井氏の解説を読んで、改めて気付いたことがありましたので、簡潔に紹介しておきたいと存じます。

私は、都市計画行政のトップである国土交通省都市局長の見解を引用しながら、藤井氏の都構想批判に対し、次のように応じました。
批判1.都市住民が「都市計画の権限」を奪われる
→ 地域全体、都市構造全体として望ましい都市の姿を描くことが都市計画の使命である!
批判2.「都市計画の手続き」が煩雑化し、遅延する
→ 政令市でも都制でも(関係者が)調整、連携し都市計画を決定することに変わりなし!
批判3.大阪における「都市計画の技術力」の弱体化
→ 事務の内容や分量に見合った執行体制を整備することにより適切な執行を継続できる!

それに対し藤井氏は、
・当方(藤井氏)は、この局長(都市局長)が「重要である」と論じている事が、都構想が実現したら「実現出来なくなる疑義がある」と指摘しているに過ぎない
・(都市局長は)「継続することが重要だ」と言っているに過ぎないのです。それは筆者も全く同感です。ただ筆者は、その重要な事が出来なくなってしまうのではないかという懸念を表明しているに過ぎない
・都市圏全体を考える「べき」だからと言って、実際に「できる」とは限らない
と「解説」します。

結局、「都構想で大阪を再生する」と主張する大阪維新の会に対し、藤井氏は、(都構想をもってしても)大阪を「再生できないかもしれない」、「再生できるとは限らない」等と言いがかりを付けているに過ぎないのです。

 

3.橋下市長が藤井氏を相手にしなくなった理由

大阪の再生は、できないかもしれない、ではなく、やらねばならない、これが私たち維新の政治家の覚悟です。(藤井氏のような三流)学者は大学という安全地帯からデマという石を投げてればいいんだから、本当に気楽な商売だと思います。

私たちが藤井氏の言動を問題視してきたのは、既に紹介したような言いがかりに過ぎないものを、京都大学大学院教授の肩書をもって、「「『都構想』で大阪はダメになる」と喧伝し、中立を装い公共の電波で政治的主張を展開する、からです。それも住民投票を前にした統一地方選挙の真っただ中に、です。

結局、藤井氏は、都市を、行政を論ずるようなふりをして、橋下を、維新を批判したいだけなのです。学者の、学問の装いを纏った政治屋なのです。

それを早々に見抜いた大阪維新の会の橋下代表は、その中立偽装が許し難く、1月から3月第一週までは、そのツイッター等でもたびたび藤井氏に言及していましたが、ご承知の通り、一切触れることがなくなりました。それは、藤井氏が、学者でないのみならず政治屋でもなく、テレビに出てを売りたいだけの、単なる商売人だと分かったからです。

橋下市長が最後に藤井氏に触れたのは、「都構想集会には当面不参加 京大・藤井教授」との報道に関連してのツイートでした。

結局彼は自分の主張を実行することを止めて、テレビのレギュラー出演を取ったのです。

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