金銭感覚が麻痺している舛添知事と政府与党 - 違和感を拭えない東京五輪と補正予算 -
足立 康史
【公式】衆議院議員 足立康史
山形市長選に係る柿沢幹事長の問題について、維新の党の内紛であるが如く報じられているが、今回の問題は、そんなに立派な話ではない。公党の幹事長が党の方針に反して共産党と政策協定を結んだ候補の応援に入った。初鹿議員以下、上西さゆり議員並み。
今日の執行役員会では、柿沢幹事長が陳謝し、その場を収めたようだが、謝って済むなら政党なんていらない。初鹿議員は共産党とマイクをともにして、柿沢幹事長からすべての役職を解任された。傘下の議員には厳しい処分を下して、ご自分のことは謝るだけ、柿沢さんもそれでは済まないでしょう。
山形市長選への柿沢さんの対応もそうだが、安保法制問題はすべての人を狂わせる。狂わせる、というのは本当は間違いで、化けの皮が剥がれる、と言った方が正しい。柿沢さんは、あたかも維新の理念を共有しているような振りをしてきたが、ここにきて、そうではなかったことが明らかになりつつある。
日本の政治をよくしていくためには、与野党をこえた再編が不可欠。野党には、外交安保について踏み絵を踏ませ、与党には、統治機構改革で踏み絵を踏ませる。いずれも口先だけでは対応できない。安保法制に係る山形市長選対応で、柿沢さんの離脱が決定的になったことは、再編にはプラスと評価すべきだ。
今回の70年談話で確信したことは、安倍政権の歴史的意義に疑う余地がないということだ。安倍政権は確実に一つの大きな仕事を成し遂げつつある。その上で、更に、憲法改正や統治機構改革といった、国のかたちを決するテーマにアプローチしていくためには、維新がしっかりしなければならない。