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あだち康史
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衆議院議員
Profile
衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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あだち康史のコラム column

民進党の結党宣言と綱領にびっくりぽん ー 民主党どころか社会党に先祖返り ー

足立 康史

「英語名を直訳すると民主党のままの新党」の結党大会をニコ生拝見。健闘を祈りたいと存じますが、正直、何をしたい政党なのか、民主党と何が同じで何が違うのか、そもそも何処の国の政党かさえ分かりにくい内容に言葉を失いました。(答えをお持ちの方がおられましたら、ぜひご教示下さい。)

綱領も抽象的に過ぎ、これで党の結束の基礎となるのか心配です。第一に「未来志向の憲法を国民とともに構想する」と規定していますが、”構想”して終わり、”改正”はしないのでしょうか。「安倍政権の下での改正に反対」では、民主党政権下でのTPP交渉に反対した自民党と変わりありません。

綱領の第二の柱「すべての人に居場所と出番がある、強くてしなやかな共に生きる社会」は、安倍政権の「一億総活躍」と変わらないレベル。おおさか維新は綱領に、小さな行政機構、受益と負担の公平、機会平等などの理念を明記し、その反映として憲法改正草案に”教育無償化”を盛り込みました。

綱領の第三「未来への責任」では、「身を切る」といった維新の看板をそのまま引き継いでいますが、企業団体献金をもらいながら企業団体献金廃止法案を提出したり、公務員給与を増額する給与法に賛成しながら公務員人件費を削減すると胸を張る、そんな政党を国民が信用するはずがありません。

第四の「持続可能な社会保障制度の確立、生涯を通じた学びの機会の保障など人への投資によって…格差を是正する」に至っては、「コンクリートから人へ」との民主党政権時代のスローガンの失敗もあって、政府の厚生労働白書の柱書きにもならない、ありきたりの表現にとどまってしました。

綱領の最後に「専守防衛を前提に外交安全保障における現実主義を貫く」とありますが、現実主義を”貫く”と気合いを入れなければ再び空想的な安保政策に傾斜する恐れでもあるのでしょうか。「アジアとの共生」についても、中国や北朝鮮とどう共生するのか、方針だけでも示していただきたいものです。

「綱領」とは別にまとめられた「結党宣言」の冒頭には「ここで道を誤ってはならない」とありますが、またまた「大ブーメラン」としか言いようがありません。当に、単なる看板を掛け替えただけの「英語名を直訳すると民主党のままの新党」の新しい装いに、国民は絶対に騙されてはいけないのです。

「我々はかつて、国民の信頼に十分応えることができなかった。このことを深く反省し…」とあるのも、”我々”とは言うまでもなく民主党のことですから、単なる看板の掛け替えであることを図らずも吐露しているに過ぎません。何をどう”反省”しているのかも分からず、信用のしようがありません。

最大の間違いは、「結党宣言」最後の言葉「野党勢力を結集し、政権を担うことのできる新たな政党をつくる」です。野党を結集したら政権を担える、その発想が55年体制的なのです。私は政治家である限り、選挙で共産党と手を繋がないし、再編するなら与党を巻き込まねば意味なし、と考えます。

時代は変わったのです。アイロニカルですが、与党と野党、保守と革新といった古い”二元論”に執着したまま、真の「二大政党」を築くことはできません。まずは憲法改正に投票する「国民の権利」に道を拓き、それに貢献した真っ当な勢力だけで保守系二大政党を作る、「この道しかない」と確信しています。

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