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あだち康史
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衆議院議員
Profile
衆議院議員4期、大阪9区支部長。日本維新の会憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長等を歴任。1965年大阪生まれ。茨木高校、京都大学、コロンビア大院。水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州に駐在。東日本大震災を機に政治を志す。
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私が郷原公述人を「エセ専門家」と批判する理由 ー 全文書き起こしで改めて分かる民主党の酷さ ー

足立 康史

昨日2月28日午後、ようやくIWJから連絡があり、電話インタビューを受けた。私はこれまでもこれからも、ネットを含めたマスコミの全うな取材申込みを断ることはしないが、IWJ岩上編集長による偏向報道は看過できない。BLOGOSに転載いただいた記事をハフィントンポストスマートニュース等がピックアップすることを期待し、電話インタビューの全文書き起こしを提供する。広く読者の皆様にご覧いただきご批判を頂戴できれば幸甚です。

目次
(「見出し」は衆議院議員あだち康史事務所にて作成)

1.示し合わせているようにしか見えない民主党と郷原公述人

2.多様な意見を公述させるのが衆議院のルール

3.バランスを欠いた憲法審査会の参考人意見

4.参考人や公述人の人数で多数決とっても意味ない

5.維新の対抗馬として出馬を検討した郷原公述人

6.郷原公述人が問題なのは中立性を装っているから

7.大事なことなのでご容赦くださいと謝った

8.郷原公述人を「エセ専門家」と呼ぶ理由

9.目前の衆議院規則違反を正しただけ

10.脇のことを真ん中だと言い募ることが「エセ専門家」

 

1.示し合わせているようにしか見えない民主党と郷原公述人

原記者 中央公聴会で郷原公述人が民主党と示し合わせて捜査当局に圧力を加えたと批判された。その真意を聞かせて下さい。

足立議員 外形的にそう見えるって事ですね。

原記者 そう見える?

足立議員 だって、要すれば、郷原さんが陳述した公述した内容に即して、民主党の大西議員が、しっかり準備して質問してるわけですよ。

原記者 はい。

足立議員 ね。外形的には示し合わしてるように見えますよね、と言ってるわけ。

原記者 なるほど。

足立議員 あの、こういうのはね、大事なことは、外形的にどう見えるかが大事なんですよ。

原記者 はい、はい、はい、はい。

足立議員 公正さが担保されてないね、外形的に。
特に、あの予算委員会というのはね、あの中央公聴会というのは、来年度予算について議論してるわけですよ。あるいは経済状態とか消費税とか。
他の3人か、4人か忘れたけど、3人の公述人はみんな経済政策について議論してるわけですよ。一人、郷原さんだけが「甘利問題」を取り上げたわけですね。極めて特異な、あの内容の公述をされ、極めて特異な内容の質問を民主党がしたと。
逆にこれ、外形的な何か、示し合わせたことを疑うなという方がおかしいと思いますね。

原記者 なるほど。
2.多様な意見を公述させるのが衆議院のルール

原記者 ただ、予算委員会というのは一年間の予算の在り方そのものを決めるような重要な委員会ですから、普段の予算委員会でも、話は多岐にわたってるわけですよね?

足立議員 勿論そうですよ。

原記者 はい、なのでその中のひとつ、あの甘利大臣の不祥事の…

足立議員 あのね、だから百歩譲って…

原記者 説明責任にも関わってきますし、重要な審議なのではないでしょうか?

足立議員 百歩譲って、あの中央公聴会で甘利問題を議論するのであれば、甘利問題に関して多様な意見を公述させるのが、衆議院規則で決められてることなんです。だから経済問題についても、多様な意見をお持ちの方が、複数呼ばれてるわけです。ね?
じゃあ、あの時、公述人の中で甘利問題に言及されたのは郷原公述人一人だったわけですよ。かつ、その内容は色んな媒体でも、ネットでも表明されてるように、検察に、これはもう有罪だから、警察にすぐ動けと求める内容なんですね。
でも、あの場でいみじくも、元検察の、自民党の山下たかし先生が、自分も検察上がりだけれども、郷原さんとは意見が違うと言いはったわけです、ね?
要は、山下委員は「郷原さん、あなたは今日、甘利問題について話されましたね」と。それを批判して、ですね、山下委員が、自分も検察上がりで法曹界、法律家だけども、「あなたの意見は偏ってると思う」と言って批判したわけです。
そういう風に、賛否がある、賛成と反対があるテーマについては、一方に偏ることなく公述人を選ぶということが衆議院規則で、それはあの、保障されてることなんです。
それを、やられてないという時点において、あの郷原さんの公述の内容は衆議院規則に違反してるんです。

原記者 でも、あの~、呼べる公述人の数とかも時間とかも限りがあるので、そうなるのはまぁ仕方無い…

足立議員 仕方なくないですよ。だって衆議院規則で決まってるんだから。

原記者じゃあ、甘利大臣の問題をもし取り上げるのであれば、あらかじめ、賛成、反対、両者の意見を持つ、最低でも二人以上を呼ぶべきだ、というのが足立議員の主張ということで宜しいでしょうか?

足立議員 いや、賛否がある問題については、賛成の人と反対の人を呼ばなあかんと、衆議院、いや、僕の意見じゃないんですよ、僕の意見じゃなくて、衆議院規則に書いてあるんですよ、そういう風に。よく読んで下さいよ、衆議院規則を。

原記者 はい、あのー、読みました。ただ…

足立議員 ちょちょちょ、ちょーと待って、そう書いてなかった?

原記者 書いてありました。
で、あれば、あのー、基本的なアベノミクスの方向性は正しいというような意見をね、自民党推薦の熊谷公述人が仰ってましたが、これは一方に偏りすぎているのではないでしょうか?

足立議員 はい?はい?もう一回言って。

原記者 はい、自民党推薦の熊谷公述人もいらっしゃいましたよね、当日。公聴会で。

足立議員 あぁ、熊谷さんというのはあの、前半の分かな、前半は僕、聞いてなかったから知らないんだけど、熊谷さんがアベノミクスは正しいと言ったと。

原記者 はい、それは速記録で確認したのですが、この発言は一方に偏った意見ではないんですか?

足立議員 いや、だからアベノミクスに批判的な公述人もいたんじゃないの?

原記者 いれば、整ってると?

足立議員 当たり前やん。だから、一人で賛否言わなくてもいいんですよ。その為に複数呼んで、賛成の公述人がそこに座っているんだったら、反対の公述人にも座っといて貰わなあかんわけですよ。それが衆議院規則に即したものなんですよ。

原記者 じゃあ、関連でですけど…

足立議員 じゃあ、じゃなくて、どう思うの、貴方は?それ。

原記者 いや、じゃなくて、はい、先生の仰ってることは解るのです…
3.バランスを欠いた憲法審査会の参考人意見

原記者 先生の仰ってることは解るのですが、昨年の6月4日の衆議院憲法審査会で、あの、参考人三人が全員、安保法案について憲法違反とおっしゃいましたよね?これに対して、足立先生は「参考人の選定が間違っていた」ということを仰っておりましたが、これは間違いありませんか?

足立議員 そうですよ。

原記者 これは、憲法審査会と言っても、この日のテーマが、あの、安保法案に限ったものじゃないわけですよね?

足立議員 あー、おっしゃる通りですね。それは、おっしゃる通りですよ。

原記者 なので、話の流れ上、安保法案の話も聞いたと。そこで三人全員が違憲だと言ったと。なので、もしテーマが安保法案に限られていれば、先生の理屈では、逆に三人全員が違憲だっていうのであれば、バランスを欠いていて、規則に反するという言い方だと思うのですが…

足立議員 おっしゃる通り、おっしゃる通り。あのね、ご指摘の通り、それ大事なポイントでね。
だから、憲法について多様な意見を持っている人を呼んだと、まずね。ところが特定のテーマに寄ると、たまたま、その三人は同じ意見だったと。で、そりゃ、しゃあないと思いますよ、僕も。しょうがないと思うけど、それは、ね、だから、そのテーマについては、十分な意見聴取が、ね、要は、安保法制が合憲か違憲かというテーマについては、その憲法審査会のその会、その会合は十分な意見聴取が出来なかった、というふうに解釈すべきなんですよ。だから、また…

原記者 参考人の選定が間違っていたと結論づけられているので…

足立議員 いや、間違っていた、じゃなくて、それを、ことさら取り立てて議論するのは間違ってると言っている。もし、それをことさら取り立てて議論するんであれば、もう一回両方の人を呼んで議論しないとあかん、という意味で間違ってると言ってるわけ。分かる?言ってること。
あなたが理解してくれないと人に伝わらないからさ。

原記者 うん、まぁそのままお伝えしますけど、やっぱり書き方として「参考人の選定が間違っていたということだけだ」という…

足立議員 ん?なになに?

原記者 書き方として、先生がブログで、ですね、「この会、憲法審査会で明らかになった事は安保法案の違憲性ではなく、参考人の選定が間違っていたということだ」という書き方されているので、ちょっと今の説明だと…

足立議員 いやいや、だから僕がその文章で言いたいことはそういうことだと言ってるわけや、いま。 だって、取材があるんだから丁寧に答えてるわけよ。私の本意はそういう事ですよ、と。そういう私の本意を正確に伝えてよ、それが貴方の仕事なんだから。

原記者 はい。丁寧にご説明いただいたので大丈夫だと思います。
4.参考人や公述人の人数で多数決とっても意味ない

原記者 ただですね、ちょっと安保法案の話、この関連なんですが、東京新聞の調査ですが、294人の憲法学者のうち、9割が違憲だと言っていると。
この中で公平に選ぶっていうのは、例えば公述人の二人の中で賛成反対を呼ぶのじゃなくて、10人呼んで、うち9人反対で1人賛成という呼び方しないと、これ世論が反映されないというか…

足立議員 全然違う、全然違う。あのね、全然、間違っていますね、貴方の考え方は。
公述人っていうのは、多数決を取るために呼んでるんじゃないんですよ、ね。例えば、公述人を3人を呼びました。3人のうち2人は違憲で1人が合憲だったから、2対1で違憲です、っていうようなことをやるために、公述人呼んでるんじゃないんですよ。もしそうするんだったら、公述人、選挙で選ばなあかんでしょ?そういう事をしているんじゃないんですよ。
賛成というのは、どういうロジックで賛成なのか、反対というのはどういうロジックで反対なのかを国会議員が知るために呼んでるんですよ。だから、多数決は国会議員しか出来ないんですよ。わかるでしょ?だから、数は関係ないんです。
で、さっき9割っていう話があったけど、9割のうち、要は全体の10人いたら9人が違憲だということでしょ?ね?10人いたら9人が違憲なんだけど、そのうち7人は「自衛隊も違憲だ」と言ってるわけですよ。ね?10人のうち9人が安保法制違憲だと言ってるけど、7人は、そのうち、9人のうち2人を除いて7人は「自衛隊も違憲だ」と言ってるわけですよ。で、自衛隊を違憲だと言う人は、国民の中でそう多くはいないんです、今。自衛隊はむしろ、いい仕事をしてくれてるといってPKOも含めてみんな感謝してる人が多いわけです。世論調査しても。みなさんが世論、世論と仰るんであれば、そうなんです。
すると、本当に必要なことは、自衛隊が違憲だという人をどけて、その残る2人と、合憲だと言ってる1人、この三人を並べればいいんですよ。そうやって議論する、意見交換をするのが公聴会の参考人質疑の本当にやるべきことだと思いますよ。

原記者 なるほど、わかりました。
5.維新の対抗馬として出馬を検討した郷原公述人

原記者 えーっと、じゃあ、ちょっと郷原さんのお話しに戻りたいのですけども、2016年大阪ダブル選挙の際に、民主党の要請を受け、維新の松井一郎知事の対抗馬として出馬を検討したことをひた隠しにして、法律家、弁護士などと繰り返し公正さを装っているからと書かれていますよね。
これなんですけれども、僕としてはですね、これ、検討しただけで政治的問題になるのかな?と。出馬したわけでもなく、検討してる方は、結構、やっぱり弁護士の方は多いと思うんですよね。法律家で国会議員になられた方は多いわけですから。

足立議員 いやいや、検討しただけでっていうけど、検討したら十分じゃないですか?

原記者 この時は、自民党、民主党、公明党の三党からバランス的にも…

足立議員 いや、だから、彼はまた、中立性を装うために、ね、自民党、公明党、民主党、と言ってはるけど、平野さんから要請を受けたわけですよ、民主党の。んで、彼、頷いてましたよ、僕に対して、僕が指摘したら。事実なんでしょう、きっと。聞いてもらったらいいじゃないですか、今日。

原記者 それ聞きます。

足立議員 誰から要請を受けたのか?と。平野、平野衆議院議員だと思いますよ。

原記者 じゃあ、もしかしたら、その、検討しただけで政治的問題に…

足立議員 いやだから、だけでっていうのはね、僕がそう言ってるんじゃなくて、世の中の人はそう思ってますよって言ってるわけ。僕が、その、どう思うかなんてどうでもいいんですよ。国民が郷原さんは中立な人だと思っってるかというと、思ってないと思いますよって僕は言ってるわけ。
ところが、郷原さんは自分が中立である事をことさらに強調するために、自分は法律家である、弁護士である、元検事である、コンプライアンスの専門家であるということを殊更に強調してるわけです。常に。それは、自分の政治的な性格を隠すためじゃないですか?と言ってるわけ、僕は。僕が思ってるんじゃなくて、世の中の人はそう見てると思いますよと、それが外形的ってことなんですよ。

原記者 どのあたりから、世の中の人が、そういう、郷原さんに対して、そういう目線を向けているというのは、どういった所から出てくる…

足立議員 だって、報道されてるじゃない。ちゃんと出馬検討してるとか、平野さんから出馬要請を受けたとか。

原記者 じゃあ、平野さんじゃなく、自民党からそういう要請で…

足立議員 それからさっき言ったように、口裏合わせをしてるじゃない、大西議員と。だって、こないだの公聴会で、中央公聴会で、郷原さんに対して、郷原さんの意見を取り立てて、それを受けて質疑したのは大西さん一人でしょ。それに対して批判的な質疑をしたのは、山下さんと私なんですよ。ほなら、外形的には民主党と口裏合わせしてるように見えるじゃない。それから、遡ると、民主党の平野議員から要請を受けて、府知事選に出ようとしたことがあるわけですよ。それを外形的に中立に見えますか?
貴方はどう思うの?原さん。

原記者 ただ、民主党が推薦したわけですから、民主党推薦の公述人と民主党の議員がそういったやり取りをするということは、そんなにおかしいこととは思わないかなぁと…

足立議員 いやだから、民主党推薦というのは、推薦っていうのは自分の利益のために推薦するんじゃないんですよ。国民のために一番よい公述人はこの人だっていって推薦するんですよ。党利党略で推薦するんじゃないんですよ。民主党はそうしてるみたいだけどね、どうも。

原記者 自民党は、アベノミクスは正しいという意見を…

足立議員 だから、だから共産党は別の人を呼んでるじゃない。それでいいやん。それでいいでしょ?
それで賛否両方並べてるでしょ。それが衆議院規則なんですよ。衆議院規則のルールを破ったのは、民主党であり、郷原公述人なんですよ。

原記者 なるほど。
6.郷原公述人が問題なのは中立性を装っているから

原記者 じゃあ郷原さんは、お話しちょっと戻りますが、出馬検討をして、民主党の要請を特に受けて…

足立議員 だから、僕が、郷原さんを批判しているのは中立を装っていることです。ただね、あのー、あの場に来たことはですよ、呼ばれて来てるんだから、郷原さんが悪いとは言えへんけど、民主党が悪いんですよ。

原記者 でも先生、売名行為とおっしゃってますよね?

足立議員 いや、だから、一応ね、公述人というのは、自分で手挙げないと来れないんですよ。立候補してるんですよ、全員が。推薦を受けてですよ。要は、政治家だってそうじゃない。選挙に出るときに、自民党推薦とか、大阪維新の会推薦とかで立候補するでしょ?でも立候補するのは候補者本人なんですよ。公述人本人なんですよ。

原記者 じゃあ、あのー、郷原さんは、これは足立先生の見解としてですけど、郷原さんは、まぁ、中立性、公平性に欠けるから、立候補してはいけないということなんですよね?

足立議員 いや、そんなこと言ってへんやん。僕が郷原さんを批判してるのは、中立性を装ってることを批判してるわけや。

原記者 先生、あのー、売名行為とおっしゃってましたよね?

足立議員 いや、だから、中立性を装ってることが売名行為だと言ってるわけや。

原記者 あの、公述人として参加したことが売名行為…

足立議員 いや、だから、中立性を装って参加したことですよ。

原記者 中立…、はい…、じゃあどうすれば逆に公述人として参加しても良かったのでしょうか?

足立議員 ちゃんと民主党に言って、反対派も、自分と違う意見の人もちゃんと来ていることを確認して、ね、その上で、自分は民主党に言われて、民主党寄りの意見を持ってる人間だとはっきり言えばいいんですよ。
あるいは、自分は、ね、自分とは違う意見の人もいるけど自分はこう思う、と言えばいいんですよ。でも、彼はどう言ってるかと言ったら、自分は法律家であると、コンプライアンスについては自分は専門家だから、自分の意見が正しいのであるといって言ってるわけですよ。それは国民を、国民を騙す結果になってますよと。

原記者 なるほど。

足立議員 納得でしょ?

原記者 そういう考えも、まぁ一つあるのかなぁと。
7.大事なことなのでご容赦くださいと謝った

原記者 それに関して郷原さんは名誉毀損に当たると言ってるんですが。

足立議員 名誉毀損に当たるって…、名誉毀損にあたらないでしょ?だって本当のことを言ってるんだから。僕は、ね、僕は、彼のことを売名行為だとか、政治屋だと言ったでしょ?それは、僕は真実だと思うので、自分はなにか間違ったことを言ったとは一切思ってません。
しかし、それが予算委員会の公聴会における公述人に対する言葉として適当ですか?と聞かれれば、僕は適当だと今でも思っていますが、不適当だと感じた人もいるそうなので、その点については、ご本人にもその直後に謝りましたし、予算委員長にも謝ったし、金田筆頭理事にも謝ったし、山野井野党筆頭にも謝ったし、翌日に予算委員長の部屋に行って謝ったんですよ。そして議事録も、その二つの言葉については削除に応じます、それ、もう応じてます。
そやけど、ね、私個人としては間違ったとは思ってません。

原記者 ほぉ、では何に対して謝ったんですか?

足立議員 いやだから、不愉快な思いをした人がいるっちゅうことについてですよ。

原記者 それは郷原さんだけじゃなくて…

足立議員 ?

原記者 国民とかも含めてということですか?

足立議員 国民が不愉快な思いをしたかどうかは分かりませんけど、ね。

原記者 郷原さんに対してってことですか?郷原さんや野党の皆さんに対して、ということですか?

足立議員 いや、まずね、当事者は郷原さんでしょ?僕が話してたのは郷原さんなんだから。だからまずは郷原さんに真っ先に、郷原さんとこに駆け寄って、その場で、郷原さんに、ね、今日は失礼なことも申し上げたかもしれませんが、ね、大事なことなのでご容赦くださいね、と、謝ってるわけですよ。ね、一番それが大事でしょ?
8.郷原公述人を「エセ専門家」と呼ぶ理由

足立議員 なんかあと、質問あります?

原記者 フェイスブックで「エセ専門家」と書かれてるのは、あの…

足立議員 エセ専門家というのは、中立を装ってるっちゅう事を別の言葉で言ってるんですよ。
専門家というのは中立なんですよ、普通は、ね。普通は専門家というのはプロフェッショナルということでしょ?プロフェッショナルというのは、ひとつの世界があって、その世界の中で、プロですから、共通の言葉で、共通の議論を出来る人をプロというわけですよ。でも郷原さんが言ってることは、そのプロフェッショナルの域を超えてるんです。一人でああいう所に出てきて、自分の意見が正しいかのように装うことは、プロフェッショナルな仕事じゃないんですよ。だから私は言ったでしょ?あの場で。「プロフェッショナルとしての専門家としての仕事は減ると思いますよ」と言ったわけですよ。注意喚起したわけですよ。こういうプロフェッショナル専門家らしくないことばかりやってるとね、専門家としては傷つきますよと教えてあげてるわけですよ。いいですか?

原記者 先生、あの、お答えいただいてとても有り難いんですけど、自民党の先生はなかなか答えてくれない…
9.目前の衆議院規則違反を正しただけ

原記者 先生、あの、質疑の中で、予算委員会の話に相応しくないような議題を取り上げてるというのと、要するに、予算委員会で政治家のスキャンダルをするのはおかしいと…

足立議員 あのね、それはね、一義的にはね、一義的には、他にもね、そういう政治家の倫理的な問題を追及する場をセットすることは出来るわけですよ。だから限られた予算委員会の中央公聴会ですから、別の場でやったらどうですか?ということはまず思ってますよ。思ってるけども、絶対あかんというつもりはないです。絶対あかんというつもりはないです。
ただ、さっき申し上げたように、衆議院規則に則ってやって下さいと。そのテーマを扱うのであれば、賛否両サイドの公述人に来てもらってやりましょうよ、というのが最低限の僕のルールです。僕の、というか、衆議院のルールだと思うんですね。そのルールを破った状況が僕の目の前にあったもんですから、おかしいじゃないか、ということを一貫して僕は言ってるわけです。

原記者 先生、ま、要するに、まぁ、はい、有り難いんですが、質疑の中で、大阪維新の会の分裂騒ぎだとかも取り上げられましたが、あれはちょっと、予算委員会とは関係ないんじゃないんですか?

足立議員 いやだから、彼を批判するために、僕はその例を挙げたわけですよ、例を。だから、あのー、郷原さんを批判するための、彼を批判するための証拠を並べたわけですね、僕は、ね。
ほんで、何で彼を僕が批判したかというと、国民が彼のことを中立だという風に誤解したらあかんので、そこに、僕の目の前にある間違ったことを、それこそ中立に戻す、要すれば、そこで衆議院規則違反が行われているわけです。その、衆議院規則違反の状態を衆議院規則違反じゃない状態にする義務が国会議員にはあるわけです。目の前に違反があるのを放置したらダメなんです。
で、私がそれをどうやってやったかちゅうたら、この人は中立じゃないですよと、広く国民の皆さんに明らかにすることが、その目の前にある違反を正すことに、逆に言うと、私はその場で自分に出来ることはそれしか思いつかなかったです。他に出来ることがあったら、まぁ、やったと思うんですけど、僕に、あそこで出来ることは、もうそれくらいしかなかったですね。原さん、他にやれることあったら教えてくださいよ。

原記者 ははは…。まぁあの、今急にというのは…。ちょっと考えさせてください…。
なるほど。
10.脇のことを真ん中だと言い募ることが「エセ専門家」

足立議員 これくらいでいいですか?

原記者 昨日も、あの~、一昨日?郷原さんとツイッター上でのやり取りを拝見したのですが、ひとつはあれですよね?「事実誤認」は認められたという形でしたよね?

足立議員 え?

原記者 足立先生が郷原さんに対する「事実誤認」が一つあったと。

足立議員 あっ、あのね、あれもひどい話でね。あのー、私は山下委員が、検察上がりのなんか法律家がいると、法律家であると、いうように言って、僕も、次は自分が質問すること考えてるんで100%集中して聞いてるわけじゃないんですよ。その時に、山下委員がご自分のことを指して、要すればその、自分も検察上がりの法律家だと言って、郷原さんを色々批判したわけですよ。山下さんがね。そのことを僕はチラチラと聞いてて、なんか山下さんが郷原さんとは違う、なにか検察上がりの法律家の話をしてるなぁ、っちゅうことだけ耳に入ったわけですよ。僕は、それを、そう受け取ってたんだけど、あとで分かったことは、それは山下さん自身のことだったと分かったので、誤認してました、ごめんなさいって言ってるわけ。
でも、それは、僕が今日ずーーーっと原さんに話して来たことが、それで、今の話でひっくり返りますか?

原記者 まぁ…、また、まぁ、それは、あれですね、簡単な…

足立議員 それはだって、事実誤認の話だから、それはそれで、ね、それはそれで、僕がもう事実誤認してましたと言って謝ってんだからいいじゃない、それで。それを僕が認めたからといって、僕が今日ずーっと原さんに話したこと全てが間違いになることはないでしょ?
ところが、ここでもまた郷原さんは、足立という男は、ね、そういう事実誤認をするような人間だから、嘘をつく人間だから、かつ、その事実誤認は誤認じゃなくて、意図的な、なんて書いてあったかな、彼もひどい言葉で言ってたよね、僕のことを。そういう、その詐欺師みたいなことを書いてあるんです、どっかに。なんか言ってませんでした?彼。

原記者 まぁあの、ちょっとしか見てませんけど、郷原さんは郷原さんで…なんか…

足立議員 なんか僕のことをそれをもって批判してるわけですよ。意図的に事実を捻じ曲げて…。そういう風に、サイドの話をことさら真ん中であるかのように、ことさら取り立てて、プロパガンダをするということが、彼を僕が「エセ」だと言ってる理由なんです、ね。脇のことを真ん中だと言い募ることをエセだと言ってるわけ。彼が、政治的に偏ってるのに、自分は中立公正、公平を装うことをエセだと言ってるわけです。
憲法審査会で、合憲だという学者もいるにも関わらず、全員が違憲だ、というようなことを、ことさら取り立てることは、それは本来の参考人の役割ではないと言って僕は批判してるわけ。常にそうなんです。憲法審査会で3人呼んだのは、憲法全体でバランスよく3人呼んでるだけで、もしあの安保法制が合憲か違憲かということで参考人質疑するんだったらね、賛否両方呼んでますよ、それは。当たり前でしょ?そうじゃなきゃ、議論にならへんやん。賛成反対の両陣営がある時に、両意見がある時に、両方の意見がある時には、両方それぞれからバランス良く、一方に偏ることなく公述人を選ぶことというのが衆議院の規則なんですよ。そやのに、別のテーマで呼んだ憲法学者3人が、たまたま3人とも違憲だったからと言って、「ほら見ろ、憲法学者は違憲だと言ってるだろ」というのは、エセ専門家のすることなんです。あるいわ、プロパガンダの、その、あの、おかしなマスコミのやることなんですよ。朝日新聞とかね、毎日新聞とかね、そういう、変な、その偏波なジャーナリズムがそういうことやるわけですよ。
そうじゃないでしょ?正しいマスコミは。違憲だという憲法学者がいれば、合憲だという憲法学者もいるんだから、両方の意見を、それぞれのロジックを、並べて読んで貰うことをするでしょ?普通。しません?普通。
だから今回も、IWJさんは、僕は有り難いと思うのは、郷原さんだけに取材するんじゃなくて、僕にも取材してくれてるじゃない。これが当たり前の民主主義というか、民主的な、公平な、公正なもんでしょ?それをやってないでしょ?と。憲法の議論も、あるいは、こないだの甘利問題も。やってないでしょ?って、僕は怒ってるわけですよ。それに郷原さんは加担してるんですよ、と。そういう意識はないんですか?貴方は。ないんですか?と僕は聞いているわけですよ。なんでここで一人でそんなに、自分は正義という顔をして、そんなにこう、公述出来るんですか?と。プロとして恥ずかしくないですか?って、僕は言ってるわけですよ。それが僕のこないだの質疑なんですよ。

原記者 はぁ、なるほどなるほど。かなり、あの、説明して頂きましたので解りました。

(以下、予算委員会中央公聴会とは異なる話題に移ったため省略。)
以上

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